Bisecting GlcNac
β-1, 4-mannosyl-glycoprotein 4-β-N-acetylglucosaminyltransferase (GnT-III)は、普通CHO細胞では発現されません。
以下の2つの過剰発現のCHO細胞株は、抗CD20抗体GA101の宿主株として成功しています。最高レベルの(1) bisecting、(2) afucosylated glycansを、IgGで実現しました
- GnT-IIIの過剰発現
- これのみでCHO細胞でのFcコアのフコシル化が減少
- Golgi α-mannosidase II (αManII)の過剰発現
GnT-IIIは、以下を触媒します。
- 以下を結合 (β1,4)させて、bisecting GlcNAcを作る
- GlcNAc
- N-glycansのtrimannosyl coreのβ結合型mannose
GDP-フコース de novo経路
[GDP-fucose de novo(advice)経路]では、GDP-mannoseは、GKDMに変換される。
- GDP-mannose → (GDP-mannose-4,6-dehydratase)→ GDP-4-keto-6-deoxy mannose (GKDM)
- GKDM → (several downstream emzymatic reactions) →GDP-fucose
[バクテリア]では、GKDMはGDP-rhamnose形態に還元できます。GDP-rhamnoseは、細菌の一般的な細胞膜表面グリカンの1種です。
- GKDM → (GDP-4-keto-6-deoxy mannose reductase (RMD) )→ GDP-rhamnose
[CHO細胞]の細胞質内に、このRMDを異種発現することで、[GDP-Fucose de novo経路]がバイパスされるため、afucosylated IgGが作られます。最終産物であるGDP-rhamnoseは、GMDの阻害剤である可能性があります。
- GKDM → (GDP-4-keto-6-deoxy mannose reductase (RMD) )→ GDP-rhamnose
フコシル化阻害剤
遺伝子改変ではないアプローチとして、Okeley et al.による阻害剤研究があります。
- 2-fluorofucose
- 5-alkynylfucose
その作用機序は、以下のことが考えられます
- 細胞内GDP-fucoseの枯渇化 → de novo経路の遮断
- FUT8の阻害
植物細胞と後処理
植物細胞の利用
植物細胞では、以下の糖鎖が欠落します。
- α1,6-fucose
- β1,4-galactose
- α2,3-sialic acid
植物細胞では、通常、N-glycanは、(1)以下の糖鎖が付加されますが、(2)大きな糖鎖(哺乳動物でも稀に見られる)が付加されることもあります。
- Man3GlcNAc2コアに以下のもので糖鎖修飾
- β1,2-xylose ( mammalian では不要であり免疫原性がある)
- コアxhloseは、献血ドナーから抗体が検出される
- α1,3-fucose
- この糖鎖を含むGnGnXF3構造(免疫原性)
- コアα1,3-fucoseは、健常人献血ドナーから抗体が検出される
- β1,2-xylose ( mammalian では不要であり免疫原性がある)
- Large complex type N-glycans
- Lewisa構造
- α1,4-fucose
- β1,3-galactose
- Lewisa構造
Strategy to overcome this immunogenicity
植物由来の糖鎖の免疫原性を克服するには、以下戦略があります。
- RNAi knockdown of α1,3-fucosyltransferase (FucT) in plant
- β1,2-xylosyltransferase (XylT) in plant
- FucT/XylT-knowckout lines
水草のLemna minorで作ったafucosylated anti-CD30 monolclonal antibody
- 得られたG0構造のこの抗体は、CHO細胞由来と比べてADCC活性が改善されました
Anti-HIV 2G12 from XylT/FucT – knockdown N.benthamiana
- 得られたG0構造は、N-acetylglucosamine末端において、以下の糖鎖を欠落してさせることができました
- xylose
- α1,3-fucose
付加糖鎖を後処理で除去
- endo-β-N-acetylglucosamidaseなどのEndo SでN-glycanを切断
- その後、exoglycosidaseであるfucosidaseで、core fucoseを除去
- 残ったmono-GlcNAcは、不均一であるので、desialylated complex型のoxazolineの存在下、Endo Sベースのglycosynthases(グリコシンセターゼ)によるtransglycosylation (糖転移反応)を行う
- この方法は、コストがかかります

