評価
当初、僕が最初に調査した時は、核酸ワクチンと比較して、ウイルス・ベクターの方が免疫賦活化効果が高いのではないかという印象がありました。ところが、今回の2種類のmRNAワクチンと1種類のウイルス・ベクター・ワクチンとで、有効性に違いが見られました。mRNAワクチンの方が高いという結果です(表1)。いずれのモダリティーも新しいモダリティーであり、世の中には、まだ存在しない医薬品です。今後も、それぞれのモダリティーにおいても改良が加えられた製品が出て来ますが、ワクチン効果としての有効性が、本当にmRNAワクチンに軍配が上がるのかは、もう少し待ってみようと思います。
*有効性: ワクチンを摂取しても感染するヒトがいますし、当然、ワクチンを打っていなければ、その感染率は更に高いはずです。有効性とは、ワクチンを摂取した群での感染者数が5人であったとき、ワクチンを摂取していない群での感染者数が100である場合に、有効性は、95%になります。100人、5人では、統計学的に信頼性が低いので、データとして信頼性が高くなるように、第3相臨床試験では、全体の試験に参加するボランティアは4万人程度、そこから、偽薬とワクチンのそれぞれの群に2万人ずつに群分けして、臨床試験が実施されます。それぞれの群で、発症した患者数を比較します。
その他
CoronaVac (by SinoVac)
- 中国、シノバックのCOVID-19ワクチン(CoronaVac)は、Vero細胞で増やして不活化処理した不活化ワクチンです。ブラジルのサンパウロで使用され、その有効性は、50.4%であると報じられています。
- Virus strain (ウイルス株) : CZ02
- Adjuvant (アジュバント) : Aluminum Hydroxide
- Excipients (添加剤) : リン酸水素2Na (12水和物), リン酸2水素Na, NaCl
- milky-white suspension
NIKKEI Asia – Sinovac vaccine disappoints at 50.4% efficacy: latest Brazil data – 2021/01/13
COVID-19 Vaccine (Vero Cell), Inactivated (Brief Edition), 薬剤名 : CoronaVac
https://www.fhb.gov.hk/download/our_work/health/201200/e_PI_CoronaVac_brief.pdf
tozinameran (by Pfizer-BioNTech)
- PfizerのCOVID-19ワクチンの副作用のうち、アナフィラキシーショックは、1/100万人と通常のワクチンに比べて若干高いが、死亡例は報告されていない。日本でも投与が開始間近かとなり、投与後に通常15分、アナフィラキシー既往者の場合は30分の観察の実施により万全が尽くされる(2021/02/15)
- Brand name : Pfizer-BIoNTech COVID-19 Vaccine
- Company name : BioNTech Manufacturing GmbH
- Ingredient : tozinameran
Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine (tozinameran) – Government of Canada –
https://covid-vaccine.canada.ca/pfizer-biontech-covid-19-vaccine/product-details
編集履歴
2020/12/01 Harikiri(Mr) 2020/12/02 追記(評価、有効性) 2021/01/13 シノバック 2021/05/11 追記 (SinoVacとPfizer-BioNTechのCovid-19ワクチンの薬剤情報) 2021/06/15,追記 (イギリスでは、インドの変異株は置き換わっている)

