エタノール分画とは エタノール分画は、取得したいタンパク質を不純物を含む原材料から分画精製する方法です。物理化学的性質の違いを利用し、エタノールというタンパク質やその他DNA、糖などの沈澱化を促進する溶剤と水を用いて、目的とするタンパク質を高濃度に分画する歴史的に実績のある手法です。 溶剤としては、その他にアセトンなども使われていました。 コーンのエタノール分画は、ヒトの血漿由来タンパク質を分画精製するために考案されました。エタノール濃度とpHおよび電気伝導度などを指標にして、アルブミン、IgGなどの治療薬となるタンパク質を効率的に分画精製することが可能です。 基本的に、エタノールはタンパク質を変性させるため、4℃から氷点下以下で行われ、変性させない工夫が必要です。 基本的な原理は以下の通りです。 エタノール分画は、タンパク質の精製方法である エタ・・・
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