緩衝液のpH 緩衝液の調製に際し、そのpHは3局対応の試験法に従って測定し調整される。その測定する温度は、室温付近に規定されている。しかし、リン酸緩衝液は、室温から凍結(-30℃など)までの範囲で、大きなpH変換を生じる。 リン酸緩衝液に続いて、pH変動が大きい緩衝液は、Tris緩衝液である。抗体医薬でよく使用されているHistidine、酢酸緩衝液では、その変動は少ない。 25℃から-30℃のpH変化 pH7に調整されたリン酸緩衝液の温度とpH変化pH変化は激しい25℃から0℃ : pH70℃から-5℃ : 一気にpH4.5~pH5に低下-5℃から-30℃ : 徐々にpH変化率は低下してpH3.4に至るpH5.7に調整された酢酸緩衝液の温度とpH変化pH変化は緩やか25℃から0℃ : pH5.70℃から-30℃ : 一定割合でpH6.1に至る 主な緩衝液の25℃から・・・
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