はじめに AAVを活用した遺伝治療薬では,AAVの殻の中に封入させる遺伝子をいかに効率よくできるかが重要な品質項目となる. Full & Empty ratio rAAV Vectorの実製造にあたって、ウイルス粒子に封入させたい目的の遺伝子をパッケージングしている完全体粒子(full)と遺伝子をパッケージングしていない、又は部分的である不完全体(empty)の比率を改善するすることは、生産性の効率化に避けては通れない課題である。 今回参照する文献によると、図1に示す実験条件で、Full/Empty比率を培養工程において確認した結果がある。 表1のようにTransfectionから時間が経過するほどFull particlesの絶対数はMediaとPelletを合計しても低下した。 MediaにおけるFull particles数は、Transfec・・・
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