はじめに Fibrinogen (フィブリノゲン)は,巨大分子であること,タンパク分解酵素に分解されやすいこと,などから遺伝子組換え技術による医薬品レベルの製造がコストを度外視しても難しいタンパク質である. Fibrinogen フィブリノゲンは、血液中にある血液凝固因子である。血液の凝固の最終段階に関与している.フィブリノゲンは血液中では溶けているが,出血時にトロンビンと言う酵素からある部位に切断を受ける事で巨大な部分分子同士が絡むことが可能となり、不溶性のFibrin (フィブリン)線維となり物理的に出血を止める. 検査 フィブリノゲンの検査は、血液凝固の異常や出血傾向を調べるために行われる.フィブリノゲンの正常値は、約150~400mg/dL.フィブリノゲンの値が高いと、血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性疾患のリスクが高まる.フィブリノゲンの値・・・
…(閲覧できる本文はここまでです.続きは無料登録でご覧いただけます)